初めて空調服を買いたいというときには十分に比較してからより良いものを選ぶようにしましょう。安ければ良いと考えてしまわずに、まずは満足できる品質のものを選び出すように心がけるのが大切です。空調服を比較するときにはどんなポイントを見るべきなのでしょうか。
この記事では特に比較しておくと良いポイントに絞って紹介します。
空調服を選ぶときにはまずタイプを決めてしまいましょう。空調服はインナーの上に着る仕組みになっているのが普通で、ジャケットやブルゾンが一般的になっています。このデザインの違いによって外観が異なるだけでなく生地の全体的な厚さも異なっているのが一般的です。
ジャケットの方がブルゾンよりも空気が抜けやすい傾向があります。そのため、ブルゾンでは風がうまく抜けるようにメッシュを多用していることが多く、上手に設計されていれば風の通り道がはっきりして空調の効果が高くなっているのが魅力です。
ジャケットに比べてブルゾンの方が技術力を必要とすると考えると良いでしょう。タイプという点でもう一つ比較して決めておくと良いのが袖の長さです。空調服が出始めた頃は長袖のデザインが一般的でしたが、最近では長袖だけでなく半袖のタイプや、ジャケットタイプのものも販売されています。
ジャケットタイプなら腕がカバーされないので動きやすいというメリットがあり、腕を露出していて構わないような現場なら魅力が大きいでしょう。
半袖タイプは長袖とジャケットの中間的な位置づけで、動きやすさや涼しさ、防護性などのバランスが取れているので人気が上がってきているタイプです。夏場だから長袖は暑苦しいというイメージがある人も気軽に着られるので良いでしょう。
空調服を比較するときにはジャケットなどの本体ばかりを見てしまいがちですが、実はバッテリーとファンが重要なので性能を必ず見てみましょう。バッテリーとファンはメーカーごとに特性があり、同じメーカーならどの空調服にでも取り付けられる場合がほとんどです。
複数種類のバッテリーとファンを取り扱っている場合には念のため対応関係を確認する必要がありますが、汎用性が高い形で作っているメーカーが多くなっています。バッテリーについては充電式が一般的で、数段階の風力調整ができるようになっています。
細かく変えられた方が好みの風量にできるので良いでしょう。また、風量によってバッテリーの持ちが違うので、作業時間と比較して十分な時間使えるかを確認するのも重要です。ファンについてはバッテリーの出力に対してどのくらい効率良く風を起こせるか、重量がどのくらいあるかが重要な比較ポイントです。
四つくらいファンを取り付ける空調服が多いので、合わせると四倍の重量を体に乗せることになります。軽量で風力が十分にあるというのが理想的なので、この二つのパラメーターを並べて書き出して比較してみましょう。
機能面については各メーカーが独自の技術で開発を続けてきているので、最も比較すると違いがわかりやすいところでした。ただ、だんだんと他社がこの機能を追加したから、こちらでも同じ機能を付与するという形で競争が繰り広げられてきています。
その影響で誰もがあったら良いなと思うような機能については、ほぼどのメーカーでも付与されているモデルを販売するようになっています。
ただ、独自性のある機能を付けた空調服を作って販売しているケースもあるのでどんな目新しいものがあるかをよく見てみましょう。何が目新しいのかを見極められるようになるには、逆にどんな機能がよくあるものなのかを理解しておくのが良い方法です。
空調服で典型的なのは炎天下での作業での日焼けや太陽光による熱の影響を軽減するための機能です。アルミなどを用いてコーティングをすることによって遮熱性を高め、紫外線も反射できるようにしているモデルが多くなっています。
また、危険な場所での作業でも着用できるようにするためにフルハーネスに対応している空調服もよくあります。この他には冷感素材を用いて着ているだけでひんやりとした感じを受けられるようにする工夫をしている空調服が増えてきました。
一般的な機能としてはこの程度を覚えておけば十分でしょう。
空調服を比較するときにはファッション性にも目を向けてみるのが大切です。作業服として用いられることが多いのは確かですが、空調服は普段から着用しても問題ありません。
仕事での作業以外のシーンでも着る可能性があるかどうかを考えてみましょう。空調服のデザインは多岐にわたっていて、見た目にこだわるよりも作業現場での機能の高さを重視しているモデルもたくさんあります。しかし、普段着に使えることも考慮して当たり障りのないデザインにしているものや、むしろファッションの一つとして着こなしてもらうことを考えて作り上げられている空調服もあります。
どんなシーンで着たいかによって違いがあるのでよく考えて決めるようにしましょう。
ここまで比較をすると手に入れてみて納得という空調服を選び出すことができるでしょう。それでもなお候補がいくつもあるというのであれば、最後は価格や買いやすさで決めるのが良い方法です。
価格は店頭での販売価格を確認しつつ、通販でいくらで売られているかも見てみるのが良いでしょう。メーカーの直販に比べると代理店での販売の方が安いことが多いので、正規代理店を探して一通り価格比較をしてみるのが良い方法です。
買いやすさという点では近くにワークウェアショップがあるなら店頭で買うのが簡便で良いと考えられます。ただ、近くに店舗がないと買いに行くのが大変なので通販を利用するのが便利です。通販は送料がかかる場合が多く、到着も二日以上かかってしまうのが悩みになりがちです。
しかし、利便性では優れているので簡単に調達する手段として有効活用しましょう。
空調服を買うときには安くても機能すれば十分と考えてしまいがちですが、きちんとポイントを押さえて比較して決めないと着てみてから不満を抱えてしまうかもしれません。ファンやバッテリーの性能からメーカーを決めてしまい、タイプや機能を比較して納得できる候補を探しましょう。
その上で価格を重視すれば魅力的な空調服を手に入れられます。